
今でこそ車中泊は。
アウトドアに関連した休日の楽しみ方のひとつとして人気が出て、YouTubeなどで実際の車中泊の様子を「非日常の過ごし方」としてたくさんの動画が出ているが、まだそんな人気のなかった頃では、全く取り上げられてはいなかった。
「自分だけの秘密基地」
「手軽にできる非日常生活」
なんてカッコ良い言葉をつけたのは誰なのか。
視点を変えれば、ただの車上生活である。
我輩が始めたときはまさにそれで。
単に、家に帰る時間がもったいなくて、車で仮眠を取り仕事にバイトにあけくれていた。
そして、ものすごく肩身が狭かったのを覚えている。
それもそうだ。
今でこそ「車中泊」と言えば聞こえは良いが、ちょっと前までなら「ホームレス」と大差なかったのではないだろうか。
そして、そのホームレスも。いまではエンターテイメントの一部と化している一面も出てきてしまっている。
「世の中、変わってきたよなぁ…」
なんて、思いながら今日も車内で記事を書く。
無料で利用できる車中泊スポットに潜む黒い影
まだ車中泊ブームが巻き起こるまでは、車中泊なんてある意味どこでもできていた。
我輩の地域ではの話かもしれないが、結構ゆるかったように思う。
でも、たとえそこが夜間、ひっそりとしていて誰も利用することのないような駐車場でも。
我輩は利用しない。
車中泊記事を書いていると、よくとある地域の「無料で利用できる車中泊スポット」なんて特集記事を書くことがあるが、その中でも公園の駐車場などを取り上げることがある。
なぜならば、実際にそこで車中泊をした体験記事が掲載されているからだ。
その多くは、
「車中泊可能」
という内容でまとめられていることが多い。
それでも、我輩は実際に利用することはないだろう。
見知らぬ土地で。
行き当たりばったりの車中泊。
ある意味その勇気には敬意を払いたいくらいだ。
そう。実際利用してみればわかるだろう。
その不気味さを。
車中泊では日が暮れると車内で照明をつけるため、車の窓にはシェードやカーテンで灯りが外に漏れないようにする。
外から車内の様子をわからないようにするためでもあるのだが、それは逆に言えば、外の様子は確認できなくなるのだ。
外に誰かが立ち、自分の車を見つめていても気付けないのだ。
無料で停めることのできる駐車場は密会場にもなっている
道の駅もそうなのだが。
無料で利用できる駐車場の多くは秘密の愛を育む場所としても人気スポットだ。
待ち合わせ場所であったり。
そこで事を済ませる人もいるだろう。
夜間、公園を散策してみるのも、新しい発見があるかもしれない。
あなたのクルマ以外に、誰も乗っていない車がポツンと置かれていたり、2台横並びになっている車もたまに見かけることがある。
公園であれば。
夜間、車から出て周囲を見渡してみると、いろんな人生を垣間見ることもしばしば。
まだそれなら、ある意味マシなのかもしれない。
公園の駐車場は、ときとして様々なものを呼び寄せる。
それが、「招かざる者」である可能性もゼロではないということは、知っておいて損はないだろう。
もう一度言うが、我輩は無料の公園駐車場は近付かない。とくに、見知らぬ土地であるならば。である。