
仕事を終え、我が城に戻る。一息つき、煙草に火をつける。スマホをひらき、ブログのアクセス数をチェックする。
最近、日課のようになってきた。
ライターの仕事をしていた頃は、作業に追われ自分のブログには手を入れられる時間なんてなかった。
というよりも、他人の記事を書くので精一杯で、作業後に自分のブログを書く気にはなれなかったというのが正解だろう。
仕事がなくなって。
ある意味、時間的には余裕ができた。精神的にも。肉体的にも。
本来であれば収入はなくなってしまい、次の仕事を探さなくてはならない状況なのだが。
他人の記事を書き続けることに疲れてしまった今の自分には。
より、さらに崖っぷちに立たされているにもかかわらず、何かに解放された気分なのである。
食事をしながら、好きなアニメを見て夜が更ける。
そろそろ寝ようと寝床に横になる。
眠いはずなのに。
目を閉じて眠ろうとすると、一気に不安が押し寄せてきて、さきほどまで感じていた眠気を飛ばしてしまう。
「書かなくては」
おもむろにパソコンをひらき、自分のブログ記事に手を付ける。
アウトドア系ブログは儲からない
先に言っておこう。我輩のブログはたとえ収益化できたとしてもたかがしれている。
だから、上を目指していきたいのであれば、アウトドア系ブログはやめた方が良いだろう。
理由は難しくない。
「商品が売れたとしても、その商品が長く使えるものが多い」
「アウトドア系に興味を持つ人が限られている」
「すでに先人者が市場を独占していて、なおかつ法人がその多数を占めている」
これは、アウトドア系のブログ記事のライターをしていたことから出た答えだ。
なら、なぜ自分は書いているのか。
我輩の持つ数少ない取柄がこれしかないことと。ゴールとして見据えた目標額がそんなに大きくないからだ。
そして、
「自分ならできる」
そう思い込んでいる。
ものすごく、愚かな考え方かもしれない。
しかし、多くの失敗から数少ない成功体験を積み上げてきた経験のある我輩は、とても諦めの悪い人間なのである。
ブログで副業を始めて失敗しライターとなりて原点にもどる
実を言うと、我輩が副業として始めたのがブログだった。
”書くこと”に関しては、思い込みの自信があった我輩は、
「ブログで稼ごう!」
なんて軽はずみに始めて半年。大きな挫折を味わうことになる。
半年で約100記事書き続けても、アクセス数は一行に伸びないし、Googleアドセンスには何度申請しても通らなかった。
一時、Googleアドセンスは諦め、ほかのASPに登録しては記事に貼り付けてみたが、何の収益も上がらなかった。
それもそのはず。
アクセス数のないブログにいくら広告を貼り付けたところで誰も踏んでくれないのだ。
「何が悪いのかわからない」
だから、ブログの書き方を学ぶことにしたのだ。ときには有料コンテンツにも手を出した。
それでもうまくいかなかった。
そうこうしている間に、お金にも余裕がなくなり、窮地に立たされた。
もともと、コロナの影響で本職の収入が半分にまで減らされてしまったことにより、副業を探すようになったのだから。
家に帰るのも気まずくなり、次第に車で寝泊まりすることが多くなったのである。
これが、車中泊生活の本格化というか、始まりだったのかもしれない。
それまでは、仕事の都合で車で寝泊まりすることはあったが、週に3回くらいは帰宅していたし、家にも居場所はあったのだから。
そこで、導き出した答えが、「ライター」の道である。
記事の書き方を学ぶために、ライターとなって収入を得ながら経験を積もうと考えたのである。
それから3年。
ライターになってからも、安定しない収入に悩まされつつも何とか生活はできるようにはなった。
そのまま継続できれば良かったが。
状況が変わり始める。
「AI」の登場と。
本職だったコンビニ社員の立ち位置の変化だ。
ライターの案件の多くは、AIが活用したライティングが多くなり、また、案件という名を借りた有料サロンやオンライン講習の紹介に変わってしまっていたのである。
仕事がなくなって。
考えられることが多くなった分、一度「自分にできること」を整理してみた。
今の自分では、もうライターの仕事を取れないと感じたとき、選択肢は2つだ。
1.「自分にできること」を増やすこと。
2.「自分にできること」で稼げる道を見出すこと。
我輩の選択は「2」だったのである。
我輩はライターの道を歩んできた中で、アウトドア関連の案件には1年以上、100記事以上の記事を書いてきた。
そこで得た経験は、今の車中泊生活の中で活きているし、とある法人サイトのブログ記事をずっと書いてきたこともある。この経験を活かせれば、自分のブログで収益化もできるのではないかと考えたのだ。
車中泊生活こそ自分の生きざま。
「車中泊」は我輩の生きざまそのものではないかと思う。
ときに、ライターの道の途中では、うまく案件が獲得できずにしんどかった時期も何度もあった。
公園のトイレで歯を磨き、真冬にトイレでひどく冷たくなった冷水で髪を洗い、身体を拭いたこともあった。
風邪をこじらせ高熱にうなされたこともあった。
エアコンの壊れたクルマで冬を越したこともある。
それでも、我輩はこの車中泊生活を続けるだろう。
我輩はとても、諦めの悪い人間だから。
諦めず。続けていれば、きっと願いは叶うと信じて。我輩は今日も記事を書くのである。