
道の駅で車中泊をしていると、時より見かけるキャンピングカーに、愛犬を連れている方を見かけることもしばしば。それは猫ちゃんだったりもあって、我輩も以前、犬を家族で飼っていたこともあり、微笑ましく眺めています。
「きっと楽しいんだろうなぁ…」
とか思いつつ、少し羨ましい思いを抱く反面、ペットの排泄物とか抜け毛とかってどうしてるんだろう?
なんて疑問に感じてしまい、興味本位で調べてみることに。
するとどうだろう。
結構注意点とか。配慮しなければならないこともあって、きちんと事前に調べておくことって大事だなと感じました。
そこで今回の記事では、ペットと一緒に車中泊旅をしたい方に必見!車中泊旅の楽しさという点でのメリット(魅力)や、注意点&必要アイテムも含めてまとめてみました!
とくに、車内事情が気になると思うので、その点踏まえて解説しています(^^)
ペットを飼っていらっしゃる方で、一緒に旅行に行けたらなと思っている方!
この記事を読んで事前準備を万端にして愛犬や愛猫と一緒に車旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
記事の執筆者:匠 考太郎(たくみ こうたろう)
おもに車中泊を主とするアウトドア関連の記事を執筆している自称”車中泊ライター”。ライター歴4年目になる副業ライターで、自身も半車中泊生活を送っている。
本業はコンビニ店長、アニメをこよなく愛し、仕事が終われば車内に引きこもり自分の時間を有意義に送る生活をしつつ、たまにフラッと車旅に出かける。仕事の執筆も車内で行う引きこもり中年オヤジ。
- ペット(愛犬)と旅行に行ける!車中泊旅の4つのメリット
- ペット(愛犬)との車中泊旅をするうえでの4つの注意点
- ペット(愛犬)と一緒に車中泊旅で必要な6つのアイテム
- まとめ:ペット(愛犬)に寄り添い楽しい車中泊旅を満喫しよう
ペット(愛犬)と旅行に行ける!車中泊旅の4つのメリット

ペットと一緒に旅行がしたい。今までなら旅行に行く際は、一緒に行くとなれば大変でしたよね。ペット可のホテルや旅館は少ないし、割高の料金になってしまったり。
だから、うちの場合はペットを飼っていた頃は親せきなどの身内に預けて行ってました。
でも、車中泊旅でならペットを車に乗せて一緒に旅ができる。
これも車中泊にける車旅の醍醐味となっています。ペットと一緒の車中泊旅にはどんなメリット(魅力)があるのか。まずはそこからくわしく見ていきましょう。
宿泊先の制限がなくなり旅費を節約できる
まず一番はその”自由度の高さ”でしょう。
ペットの体調やペースに合わせて、休憩を多めに取ったり、寄り道したりと、柔軟な旅程を組むことができます。
ペット可の宿泊施設を探す手間や、予約の必要がありません。
道の駅やRVパークなど、車で宿泊できる場所が増えているため、行き先を決めやすいです。”ペット可”になっているRVパークは思いのほかあるし、ドッグランのある道の駅やRVパークもあるので、車中泊をする場所には困らないでしょう。
常に一緒に過ごせるため、行ける場所の制限がなくなります。知らない場所でも、ペットが慣れた空間(車)にいれば安心です。
犬種や頭数制限なく旅行を楽しめる
最近ではたくさん飼っていらっしゃる方も多くなりました。車中泊旅でなら家族全員を連れて行くことも不可能ではないんです。
(車の大きさにもよりますが)
近年でよく見かけるYouTubeの動画で思うのは”ペットの家族化”です。昔(昭和の時代)では犬は外で飼うのが一般的でしたし、どんなに可愛がっていたとしても”ペット”の枠組みで見ていた人は多かったのではないでしょうか。
近年ではペットは室内で飼う家庭も増え、その分”家族の一員”として一緒に過ごすことが定着したように思えます。
その影響もあって、”ペット可”の旅館やホテルも増えたのですが、様々な制限があることも確かです。たとえば、
- 「大型犬を除く」
- 「10kg以下のペットのみ」
- 「2頭まで可」
などが例としてあげられるでしょう。
そういった制限や割高な料金によって、ペットとの旅行を断念した方も少ないでしょう。
そういった制限関係なく、車に乗れるなら一緒に乗せて旅に出れるという自由が車中泊旅にはあるんです(^^)
ペット(愛犬)のペースで旅ができる
車中泊旅でハンドルを握るのは飼い主さん。どこへでも自由に車を走らせることができる分、休憩ポイントも自由です。ペットの体調を気にしながら、
「ちょっと休ませてあげようかな」
「あ、この道の駅にドッグランがあるじゃないか」
と、言うように行き先をペットに合わせて変えることも自由です。
交通機関を利用した旅行ではこうはいきませんよね。
小さいゲージで長時間居なければならないこともザラにあるわけで。ペットの体調とか気になっても我慢させなければなりません。
車中泊旅では時間や場所の制限があまりなく、ペットの体調を考えながら旅が楽しめるというメリットは、ペットと一緒に旅行を満喫するうえでとても重要なことだと思います。
旅の楽しさや思い出を一緒に共にできる
「ペットは家族の一員だ」
という考えが浸透して行っている現代では、その家族と旅先の楽しみを共有し、一緒に思い出に残る写真も残せるというのは、ペットと一緒に楽しむ車中泊旅のメリットのひとつです。
寝るのも遊ぶのもペットと一緒。家族と一緒に行動できるので、とても楽しい旅になるでしょう(^^)
しかも、全国どこでも自分の車で行くことができるんです。
宿泊先を気にする必要もなくハンドルを握ってアクセルを踏めば、行きたいところにペットと一緒に旅を楽しむことができるんです。
ペット(愛犬)と一緒の車中泊でのリスクも把握しておこう
ただ、リスクがないわけではないことも理解しておきましょう。
ペットは人と違ってデリケートな一面もあります。たとえば、
- 「車に酔いやすい」
- 「車の揺れや景色、人の気配に吠えてしまう」
- 「車内で排泄してしまうこともある」
- 「ストレスを感じやすい」
という点です。ペットの性格によって多少異なりますが、少なからず車の移動に関して影響を受けてしまうため、自宅に居るときと違う行動を起こすかもしれないことは頭に入れておきましょう。
例として犬が車酔いを起こした場合に現れる症状をまとめていますので、参考にして頂ければ対処しやすいので覚えておいてください。
| 症状の度合い | 症状 |
|---|---|
| 初期 | ・落ち着きがなくなる ・動き回る ・鳴いたり吠えたりする ・あくびの頻度が増える |
| 軽度 | ・呼吸が荒くなる ・大量のよだれが出る ・体の震え |
| 重度 | ・下痢、嘔吐、グッタリする |
初期症状や軽度の症状が見られた時点で、休憩を取り休ませてあげることが大切です。
外に連れ出して散歩させてあげたりして、ストレスを発散させてあげましょう。
リラックス効果が期待できるワンちゃん用のサプリメントを常備しておくのも得策です(^^)
ペット(愛犬)との車中泊旅をするうえでの4つの注意点

ペットと一緒の車中泊では、ペットの体調への配慮や車内での安全性を考えないといけません。私たちはシートベルトがあって、車には安全装置であるエアバッグなども装備されていて、身を守ることが可能ですが、自動車にはペットに関連するサポート装備までは備えられていません。
だからこそ、注意点はきちんと把握し、ペットへの配慮と安全対策などしっかり準備しておきましょう。
注意点1:ペット(愛犬)のトイレ事情に気を配りこまめに休憩を取ろう
自宅で過ごしている際は、きちんと指定された場所で排泄をしていることでしょう。決まった時間に行く散歩もあると思うので、ペット(愛犬)はその習慣に慣れています。
車中泊旅での車内はペットたちにとって不慣れな場所かもしれません。
いつもの指定された場所はなく、車の揺れにも過敏に反応してしまいます。車内で我慢できずに排泄してしまうことも十分あるので、こまめに様子を伺いトイレ休憩をはさみましょう。
とくに、初めて一緒に車旅に行く際や、初めて車に乗せるときは、とくに気を付けてあげる方が良いでしょう。
また、ペットの排泄物処理では、場所によっては「排泄物は持ち帰って!」という看板を見かけることがあります。
休憩ポイントでは、
- 「マーキングさせない」
- 「排泄物は持ち帰る」
- 「おしっこは流す」
など、地域の方へのマナーも守ることが大切です。
「匂わないウンチ袋」や「消臭機能のついたマナーポーチ」を用意しておくと安心です。
注意点2:ペット(愛犬)が落ち着ける場所を車内に作ってあげよう
ペット(愛犬)は車の揺れにストレスを感じてしまいます。
そのストレスを少しでも和らげてあげられるように車内にはペット専用の落ち着ける場所を確保してあげることが大切です。
たとえば、
- 「ペット専用のキャリークッションを敷いてあげる」
- 「後部座席には揺れを緩和させるためフラットにする」
- 「フロアや後部座席との間にスペースをつくる」
など、きちんと”安全だと思える居場所”をつくってあげてください。
ペットが飼い主の近くで安心して眠れるよう、後部座席にベッドを設置するのもおすすめです。小型犬や猫なら、助手席の足元にクレートを置くこともできます。
慣れた匂いのついた寝具やおもちゃを用意することで、ペットの安心感を高めます。ときに、外の景色や人影などに反応してしまい吠えてしまうこともありますので、外部からの視線を遮る車用カーテンやシェードがあると、ペットの落ち着きにつながります。
注意点3:ペット(愛犬)が急に車外に飛び出さないように心がけてあげよう
目的地に到着したときや、休憩ポイントで車が停車し、ドアを開けるときにも急にペットが外に飛び出さないよう気を配る必要があります。
最近の自動車はとくに便利にできているので、「自動」で窓やドアがワンタッチで開いてしまう場合も。
そうなると、ペットが何かの拍子に開けてしまう可能性もゼロではありません。
後述で「必要アイテム」で紹介していますが、ペットが飛び出さない、脱走しない工夫をしておくことが大切です。
注意点4:ペット(愛犬)の体調に気を配ってあげよう
ペットの体調というのは私たちとは違って適温も少し違っている場合があります。
とくに、夏場や冬場は気温の影響を受けやすいため、ペットの体調維持のため車内温度や暑さ対策、寒さ対策はしっかりしてあげましょう。
とくに、夏場は私たち同様、「熱中症」には十分注意が必要です。
犬の適温は、湿度:50~60%、室温:25~28度程度だといわれています。
猫の適温は、一般的に20℃~28℃で、湿度はおおよそ40~60%が理想です。若干犬と猫とでは違いますよね。
私たちは、暑いとき、寒いときなど対処するのは簡単ですが、ペットたちは言葉がわからないので、様子を伺って気を配ってあげましょう。
ペット(愛犬)と一緒に車中泊旅で必要な6つのアイテム

ペット(愛犬)への配慮も含め、一緒に車中泊旅に出かけるためには、必要なアイテムを揃えなければなりません。
ここではその必要なアイテムをご紹介します。必要なアイテムを揃えて、楽しい車中泊旅に出かけましょう(^^)
その1:「ゲージ」
車中泊でのペット用ゲージは、ペットの安全確保、車内での事故防止、精神的な安定のために必要性が高いアイテムです。
ゲージを単なる閉じ込める場所ではなく、ペットにとって安心できる「自分の居場所」として使うことが重要です。
〇ゲージを使用するメリット
その2:「ペットの体温を守る保温&冷却アイテム」
車中泊でのペットの体温管理は非常に重要であり、保温・冷却アイテムは命を守るために必要不可欠です。
犬や猫は人間のように全身で汗をかくことができず、体温調節が苦手です。特に締め切った車内は、外気温以上に急激な温度変化が起こりやすく、熱中症や低体温症の危険が高まります。
〇冷却アイテム
〇保温アイテム
その3:「ペット(愛犬)の衛生アイテム(洋服)」
衛生グッズのひとつが「犬用の服」。
車中泊の際には、体温調節ができたり、怪我や汚れ、抜け毛を防止するなど、機能性のあるお洋服を選ぶのがおすすめです。
また、外遊びをすると体に草の種・マダニ・ヒルをつけてくることもあると思います。 車内と外遊び時のお洋服を着替えることで、車内をきれいな状態に保つことが可能になります。
その4:「ペット(愛犬)用折り畳み式トイレ」
車中泊でペットと過ごす際、ペット用折り畳み式トイレは万が一の事態に備えて用意しておくのが賢明です。
長時間の移動中、すぐにパーキングエリアやドッグランに立ち寄れない状況で役立ちます。道の駅やパーキングエリアが混雑している時にも役立ちますね。
特に大型連休などは、トイレ休憩の順番待ちに時間を取られることもあります。車内で済ませられるようにしておくのもよいと思います。また、夜中にトイレに行きたくなった時、都度車外に出る手間が省けます。特に、周囲に人がいる場所や、足場の悪い場所では安心です。
その5:「ペット(愛犬)用マナーベルト」
犬用のおむつやマナーベルトを装着することで、車内での粗相を防止できます。
一度粗相してしまうと、その場所にはにおいが残ります。 犬は一度排泄した場所で排泄を繰り返す習性があるため、車内で粗相してしまったら大変ですよね。
その6:「ポータブル電源」
ペットとの車中泊では、ポータブル電源は必須アイテムです。特に季節や滞在時間、利用する電化製品によっては、命に関わる事態を避けるために必要性が高まります。
一番はペットの体調管理のために必要になります。
ペットは車内の温度変化に敏感なため、夏は熱中症、冬は寒さで体調を崩す危険性があります。
暑さ対策や寒さ対策に使用するペット用品の中には、電気で動くものも多いです。それらを動かす動力源(電力供給源)が必須になるのです。私たちの暑さ対策&寒さ対策にも必要になるため、あった方が安心できます。そのほか、
車中泊の装備品や便利アイテムについて
「どんなものが必要なのかな」
「車中泊に必要なものってなに?」
と疑問に思うこっとが合ったら、こちらに必要なアイテム、便利アイテムをまとめていますので、良かったら見てください(^^)
aniblo.info
まとめ:ペット(愛犬)に寄り添い楽しい車中泊旅を満喫しよう

ペットとの車中泊は、移動の自由さと愛犬との密な時間を楽しめる一方で、暑さ・寒さ対策や安全確保が必須です。
快適に過ごすには、愛犬に慣れさせること、適切なアイテムを用意し、ペットと自分、両方の健康と安全に配慮した準備が成功の鍵となります。
今回の記事では、魅力と共に注意点や必要なアイテムも一緒にまとめましたので、参考にして揃えてみてくださいね(^^)
ちなみに、軽自動車での車中泊でペットと一緒に車中泊は、せめて「軽バン」でないとしんどいと思います。私たちが必要な装備品と合わせてペットの必要装備も揃えるとなると結構長距離で長期的な車中泊は難しいのではと思ってしまいます。
ま、実際やっている人も居るので、不可能ではないですが。最終は楽しめたらOKなのだ!