近年、アウトドアブームでキャンプや車中泊が人気ですよね。
YouTubeでもたくさんのチャンネルが存在しています。中には本格的なDIYをされていて、まさに”小さなお家”的な見事な車内空間を作り出し、つい魅了されてしまいますね。
そんな車中泊ですが、実は危険な部分もあるということを忘れてはいけません。
今回の記事では、長きにわたる?車中泊生活を体験してきた中で、実際に経験した内容を踏まえて車中泊における危険なことをまとめています。
これから車中泊をしようとご検討されている方や、興味をお持ちの方には、参考になるんじゃないかと思いますので、ぜひ最後まで読んで頂けるとうれしいです。
[この記事を書いている人]
名前:匠 考太郎(ライターネーム)
車中泊生活を送りながら、ライターで生活を立て直そうと頑張っている生活困窮者。
主に車中泊、キャンプなどのアウトドア関連記事を執筆中。
YouTubeもやっていますので、よかったら見てくださいね(^^)
- 車中泊には危険がいっぱい?って実際どんなことがあるのか。
- 車中泊生活の中で実際に体験した危険と感じたこと
- 車中泊生活における危険を回避するための対策
- 時として車中泊している人は白い目で見られがち
- まとめ:車中泊は装備を整えたとしても油断は禁物!
車中泊には危険がいっぱい?って実際どんなことがあるのか。
では、車中泊をしていると起こりうる6つの危険性についてくわしく解説していきます。この中でいくつかの危険性は、装備をきちんと整えれば防げることもあります。
我輩は、車中泊において装備品ってめちゃくちゃ重要なんだということを身をもって痛感しています。
これから車中泊を検討している方は、きちんと事前に装備はきちんと整えてから挑戦することをおすすめします(^^;)
その1:エコノミー症候群の危険性がある
エコノミー症候群とは、食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないでいることによる、血行不良のことです。
血行不良が起こると、血液が固まりやすくなってしまいます。
その結果、血の塊(血栓)が血管の中を流れ、やがて肺を詰まらせたりして肺塞栓症などを引き起こす原因となります。
車中泊で実際よくあるパターンで言えば、運転席でシートを倒した状態で寝ていたり、寝返りの打てない狭い車内で身体をかがめて寝ていたりすると、ちょっと危ないので寝床はきちんと整えてから寝るようにした方が良いですね。
我輩のように週の半分以上を車内で寝ているような人。
車中泊旅を計画している人は、このエコノミー症候群になる可能性を秘めています。注意してください。
その2:冬の車中泊では低体温症になる危険性がある
低体温症とは、深部体温が35℃未満となることを指します。初期症状として、身体は危険を察知して熱を発生させようとするため”身体の震え”が止まらなくなってきます。少しずつ動きが鈍化し始め、手足が動かしづらくなってきます。
症状が悪化するにつれ、皮膚の感覚がマヒしてきたり、身体が動かしづらくなるので転んでしまったりする歩行障害が出てきます(汗)
最悪、死に至るケースもあることから、ホントに危険だということを理解しておくべきです。
冬の車中泊では、車内は外気温の影響をかなり受けてしまいます。
寒さ対策をしっかりしていないと、マジで危険なんです。
その3:夏の車中泊では熱中症になる危険性がある
熱中症は、言わば低体温症の逆ですね。体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れて体温の調節機能が働かなくなってくる症状です。めまいやけいれん、頭痛などの様々な症状が出てきます。
熱中症を引き起こす原因は
「環境」
「身体」
「行動」
によるものとされています。
車中泊では温度や湿度が上昇した”車内環境”が大きいのだと思います。
そのときの体調も関係してくるのだろうと思いますが、暑い車内に長時間居続けていると、体力も奪われていきます。
「身体」
体調を整えるためにも、暑さ対策をしっかり整えるか、涼しい場所に避難することをおすすめします。
その4:車中泊中の一酸化炭素中毒の危険性
車中泊の醍醐味のひとつ、”車中飯”。
車内調理で美味しい食事を堪能することは、車中泊の楽しみのひとつです。
この車中飯をつくるときに、「ガス」を使う方もいらっしゃいます。カセットコンロやガスバーナーなどを車内で使ったりすると、一酸化炭素中毒になる危険性があります。そのほか、
一酸化炭素中毒の初期症状として、多く見られるのが”頭痛”です。その後、濃度が上がるにしたがって、疲れやすくなって判断が鈍くなってきたり、嘔吐(おうと)、めまい、けいれんなどの症状が出てきます。
最悪のケースだと、死の危険もあるため、注意しなければなりません。
その5:車中泊をしていたら襲われた?防犯面の危険性
車中泊をしている人の中で怖い思いをした方は少なからずいらっしゃるかと思います。
「人気のない静まり返った公園」
「河川敷の広場」
「どこかの駐車場」
「無料のオートキャンプ場」
など、車を停泊させていても気付かれないような場所での車中泊は、ときに危険な場所になってしまう恐れがあります。
我輩も、実際に襲われたことのある人間です。オトコなのにね…。
あれは、マジで怖かった。
よくYouTuberの方で女性独りで車中泊をされている方も結構いらっしゃいますけど、勇気あるなって思います。
よくある例としてあげるなら、女性独りで車中泊をしていることがわかったら、オトコの人に声をかけてくることです。
「独りで車中泊されているんですか?」
「良かったら一緒に飲みませんか?」
などなど、あるあるですよね。
防犯ブザーや簡易催涙スプレーなどの防犯グッズは携帯しておくことに越したことはありません。襲われたら最後、女性の場合だとオトコには力では敵わない方がほとんどだと思いますので(汗)
その6:天候悪化による危険性
悪天候の中の車中泊も結構危険です。
わかりやすい例で言うなら、河川敷などの川付近の広場を停泊地として選んだ場合です。
天候悪化で川が増水したり、ダムの放流によって川の水が増えたり。
また、雪の降る地域での車中泊では、朝起きたら車が雪で埋もれてしまっていて、外に出られなくなってしまったケースや、気温が氷点下にまで下がってしまってドアが凍結して出られなくなってしまったパターンです。
我輩のクルマだと、車の暖房が壊れているので、大寒波で大雪になったとき、上記のパターンを経験したことがあります。
数時間ほど車から出られなくなってしまい、トイレに行けなかったことがあります。
天候によっては、車中泊を諦めた方が良いこともあるので、あまり強行しないようにしましょう。
車中泊生活の中で実際に体験した危険と感じたこと
ここからは、実際に我輩が経験した内容です。参考になるかはわかりませんが、
「こんなこともあるんだな」
くらいに頭の片隅にでも置いてくれたら、
実際にあなたが車中泊をするときの予備知識となるかもしれません。
過去の出来事①:エコノミー症候群の症状が足に出た
今でこそある程度の装備を整えている我輩ですが、車中泊のブームなんて到来する前ではほとんど装備品なんて揃えていませんでした。
「車内で仮眠取れたら良い」
程度で車中泊をしていたので、寝るのは運転席で単に背もたれを倒して横になって寝ていたんです。
この状態では、どうしても膝下が下がってしまってしまい、起きると足がダルかったり、シートの段差で身体が痛かったりしてました。あのときは本職の仕事が忙しくて、途中で呼び出されたこともありました。
そんな生活を数年続けていた結果、足には血栓ができてしまいました。
いまのところ、それ以上の症状は出ていませんが、血栓を見つけてから運転席で寝るのをキッパリやめましたね。
丁度、なかなか運転席で眠ることができなくなってきたのもありますが、自分の足を見て「やばいな…」と感じたのが大きなキッカケです。
今は、助手席をフルフラットにして寝袋で寝るようにしています。
これだと、しっかり睡眠もとれるんですよ(^^)
過去の出来事②:寒さが原因で低体温症になってしまった
これは最近(2024年1月)のことです。冬の寒さ対策は、万全とはいかずともそれなりにしていたのです。
氷点下にまで下がった日が続いたことや、寒いのを我慢してライター作業を車内でずっとしていたことが恐らく原因かと思われます。
くわしくは、YouTubeで動画にしていますので、良かったら見てください。
youtu.be
過去の出来事③:変質者に襲われた!?
そう、我輩は過去に車中泊をしていて変質者に襲われたことが、実はあるのです。
オトコなのに、です。
くわしくは、別の記事で詳細を語っているのでそちらをご覧ください。
aniblo.info
昔は目隠しカーテンとか、サンシェードとかってつけていなかったので、気づいたら誰かに車内を覗かれていたことも何度かありました。
「車中泊するときは必ずカギを閉めるようになった」
「車中泊するときは窓を覆うようになった」
など、後追い対策のようにやってきた感じです。
昔はね、それこそ運転席で寝ていたわけなので、危険を感じたらすぐにエンジンをかけて退散できていたので、危険を感じても危害を加えられることは1回しかありません。
(あるのかよ!?)
車中泊生活における危険を回避するための対策
前述してきた内容で、実際に我輩が体験した危険を感じたことなどをまとめましたが、ここでは実際に危険を回避するための対策、方法についても必要かと思いここにまとめておきます。実際に我輩が取っている対策や、ネット情報からまとめています。
参考になれば幸いです。
エンジンは切った状態で車中泊ができる装備を整える
「エンジンのつけっぱなしは良くない。」
これは、車中泊のマナーでもありますね。
ただ、そりゃあエンジンをかけておけば、冷暖房完備の部屋にいるのと同じなので、快適温度を保てるかもしれません。
しかし、周りからしたら結構迷惑となってしまうこともあります。
また、冬の車中泊では雪が降っているときにその危険はやってくることがあります。
雪が降り積もってマフラーを詰まらせてしまうことが。
そうなると、排気ガスは車内に逆流してしまって、一酸化炭素中毒となってしまうのです。
それに、エンジンをかけたままだと燃料費が高くつくでしょ?
もったいないじゃないですか。
色んな意味で、エンジンのつけっぱなしって良くないんです。だから、エンジンを切った状態でも車内で快適な時間を過ごせせるように装備品を整える必要があるわけですな。
たとえば、
など、装備品を整えることで対策を取ることができます。
気温の変化に対応できる装備を整える
車中泊をする中で、過酷となる季節は「夏」と「冬」です。
そう。
”暑さ”と”寒さ”に対してしっかり対策をしないと、マジで危険です。
夏の暑さに対して、装備を整えるとすれば、以下の装備を整える必要があります。
気を付けなければならないのは、熱中症と脱水症状の2点です。
水分補給は必須なので、クーラーボックスや車載冷蔵庫などで飲み物を冷やしておくのも良いですね。
対して、冬の寒さ対策をするなら以下の装備を整えましょう。
冬の寒さ対策で気を付けなければならないのは、低体温症や凍傷、締め切った車内で火やガスを使ったときの一酸化炭素中毒には十分気を付ける必要があります。
冬の寒さ対策については別途、記事を作成していますので、参考にしていただければと思います。
aniblo.info
就寝時は必ず身体がフラットになる体制で寝る
車中泊での就寝時、寝床はきちんとフラットになる状態になるように確保することが大切です。でないと、エコノミー症候群になる恐れがあるので注意しましょう。
それに、朝起きたときの不快感を感じずに済みます。
「身体が痛い」
「あまりよく眠れなかった」
では、これからまた運転しなければならないのに、疲れが取れてない状態での運転は事故に繋がってしまうかもしれません。
寝具の選定や、マットの利用など、快適な寝床を作ることは、車中泊をするならしっかり考えておいた方が良いですよ(^^;)
車がすぐに出せるよう運転席は空けておく
これは、防犯のためでもあります。身の危険を感じたときの対処として、「逃げる」のも対策のひとつです。
いくら防犯ブザーや催涙スプレーを持っていたとしても、実際に使って逆効果になり相手を怒らせてしまったり、変に使ったあとのことを考えてしまって躊躇(ちゅうちょ)してしまう方もいるでしょう。
なら、一目散に逃げることが最善であったりするんです。
だから、すぐに車を移動できるように、運転席は空けておいた方が良いと我輩は思います。
車内が見えない工夫は絶対必要(目隠し&サンシェード)
車内の様子が見えないようにすることも大事です。
車内の様子が見えてしまうことによって、興味を持たせてしまう恐れがあるからです。
相手は「ちょっと覗いてみようかな」と考えているだけかもしれません。
でも、覗かれた本人からしたら、「襲われるかもしれない」と変に考えてしまうじゃないですか。恐怖が変に勝ってしまって冷静な行動がとれなかったりもするからね。
根本的な対策として、興味を持つまで発展させないためにも、車内は見えない方が良いわけです。
車中泊は場所によって危険となることも
車中泊をする場所も「できそうなところ」ほど、危険が潜んでいることを忘れてはいけません。
きちんと"安全に停泊できるところ"を選んだ方が後悔せずに済みます。
を選ぶのが最適です。
時として車中泊している人は白い目で見られがち
車中泊は一部で問題視されていることがあります。
ルールやマナーを守って車中泊している方々がほとんどだと思いますが、ニュースで取り上げられていることもあり、あまりよく思っていない方もいらっしゃるでしょう。
ここでは今一度、
車中泊におけるルールやマナーを再確認することも含めて、車中泊をするなら守るべきことをまとめています。
車中泊するならルールやマナーを守ってするべし
車中泊におけるルールやマナーに関しての注意点は以下の通りです。
これらのルールやマナーは基本的なことですが、守れていない方が少なからずいらっしゃるようなので、今一度確認して頂ければとも思います。周りの迷惑にならないように配慮するのも車中泊におけるマナーです。
また、公園や道の駅で停泊していると、職質を受けることが多くなったように思います。
おそらく安否確認も含めて、見つけたら声をかけているのだろうと思いますが。
いわゆる”車上生活者”の救済支援をされている団体も少しずつ動いていらっしゃるようなので、間違えられないようにしましょうね(^^;)
車中泊はやめておいた方が良い場所とは
車中泊(停泊)をしない方が良いと感じる場所をいくつかあげておくので参考にしてください。
24時間営業のスーパーやコンビニは職質を受ける可能性大です。
我輩なんて、自分の働いているコンビニの駐車場で車内で休憩しているときに職質を受けて休憩時間を台無しになってしまったことがあるくらい多いです。防犯のための巡回をしているお巡りさんが良く来るので。
止めた方がよいですね。
また、公園系は変質者やいたずら、ちょっかいをかけてくる人がたまにいますので注意しましょう。
ときに、目には見えない来訪者も。。。ね。いらっしゃるときがあるので。
まとめ:車中泊は装備を整えたとしても油断は禁物!
今回の記事では、車中泊における危険なことをまとめました。以前、第一弾では我輩の経験した危険を感じたことを中心にまとめましたが、第二弾は経験したことも含めて車中泊における危険なことをネットの情報も含めてまとめています。
- 車中泊には危険がいっぱい?って実際どんなことがあるのか。
- 車中泊生活の中で実際に体験した危険と感じたこと
- 車中泊生活における危険を回避するための対策
- 時として車中泊している人は白い目で見られがち
装備を整えだして本格的に車中泊生活を始めて約1年が経過しようとしています。結構揃えてきたつもりではおりますが、それでも体調不良を起こしているのが現状です。まさに油断大敵なわけです。
まだ”体調不良”で済んでいるものの、ときとして命に危険を及ぶことだってあるわけで。
車中泊は決して侮ってはいけない生活だと実感しております。
車中泊を楽しむのであれば、それなりに知識と装備を持って始めましょう(^^)
我輩のブログやYouTubeでは我輩が先駆けて色んな失敗をやっていき、自分の経験談をふくめてまとめています。我輩の失敗や経験を事前情報として知ることで、あなたが良き車中泊ライフを送って頂けたら幸いです。