今までのソーラーパネルでは、「折り畳み式ソーラーパネル」が主体でした。しかし、従来品だと使用用途が結構限定されてしまってませんでしたか?
元々、アウトドアとしてキャンプでの使用用途だと、現地に到着してから使用するケースがほとんどだったのではないでしょうか。
ましてや車中泊での使用はあまりされてなかった気がします。
そんなソーラーパネルの使用用途に風穴を開ける製品がJackery(ジャクリ)から登場したんです。
それも
「車載用ソーラーパネル(Jackery SolarSaga 100 Prime)」です。
車の天井に装備することで、走行中でもエンジンを切っていても太陽が昇っていたらポータブル電源に充電ができるんです。
今回の記事では、この新発売(2024年8月)された100Primeの性能検証とともに、実際に使ってみてどうだったのかをくわしくまとめています。
車中泊をされている方で、本体(ポータブル電源)の充電方法に対して不便さを感じていらっしゃった方は、必見!の内容なので、ぜひ最後までじっくり読んで頂ければ幸いです。
- Jackery SolarSaga 100Primeの性能は?
- Jackery SolarSaga 100 Primeを実装して気付いた注意点
- Jackery SolarSaga 100 Primeを実装して検証してみた感想
- Jackery SolarSaga 100 Primeに合った車中泊ポータブル電源は?
Jackery SolarSaga 100Primeの性能は?
参照元:
https://www.illumista.com/page/jackery
まず、「Jackery SolarSaga 100 Prime」の性能についてくわしく解説します。基本的に車の屋根に取り付ける仕様になっている本製品ですが、屋根以外にも使用用途はさまざま。
ヨットや庭、ベランダでもご利用頂けます。ただ、今までの折り畳み式のソーラーパネルとは違い、直接使用できない点などもあります。100 Prime はどんな製品なの?と興味ある方は一読ください。
そもそもソーラーパネルって車中泊に必要?
実際、我輩はこのソーラーパネルを取り付けてからかなり便利に利用しています。めちゃくちゃ便利です。ただ、ポータブル電源を持っていて、蓄電していた容量を「使い切ってしまった」ことがない方にはひょっとしたら必要ないかもしれません。
一泊二日の車中泊なら、たとえ夜中のうちに使い切ったとしてもあとは帰宅するだけなのだから。
ただ、これが連泊など2泊以上の車中泊であれば、ポータブル電源は容量不足となってしまうでしょう。シガーライターケーブルをつかって走行充電も可能ですが、”エンジンをかけている状態を維持しなければならない”ので、不便な点もあるのではないでしょうか。
このソーラーパネルであれば、エンジンをかけることなく太陽が昇れば本体に充電を開始することができます。
この3つの特徴があるます。もし、車中泊中のポータブル電源の容量に不安がある方は、装備すれば重宝すると感じるはずです。
Jackery SolarSaga 100 Prime ってどんな製品?気になる性能面
では、みなさま気になる性能面を見ていきましょう(^^)
実際ね。我輩は取り付けたままの状態で、梅雨時期もそのままにしていました。
時にバケツをひっくり返したような豪雨もありましたが、問題なく使用できています。公式サイトでは、”洗車機”に通しても問題ないとあります。
変換効率も、従来の折り畳み式ソーラーパネルは変換効率24%が最高でしたが、この100Primeには25%となっていますので、このソーラーパネルが一番太陽光からの充電に優れていることになります。
Jackery SolarSaga 100 Prime 実装にはルーフレールが必要
「どうやって取り付けるの?」
と気になっている方もいらっしゃるでしょう。100 Primeではルーフレールのあるクルマなら、製品に付属されている取付部品を使用して取付が可能です。(※ただ、ルーフーレールに穴を開けなければならないが…)
我輩のクルマはスペーシアカスタムMK32S。ルーフレールはございません。
ルーフレールのない車への取付は、別途キャリアを装着して取り付けることになります。我輩が使用したキャリアは、「INNO」を使用してソーラーパネルを取り付けました。
理由は、”車を乗り換えたときでも一部の部品と交換すれば移し替えることが可能だから”です。
我輩は基本的に中古車の乗り継ぐため、車を乗り換えても大丈夫なように、汎用性の効くキャリアにしました。
Jackery SolarSaga 100 Primeの実装にかかった費用
「100 Prime」を実装するのにかかった費用は以下の通りです。
- INNO製キャリア一式:19,800円
- 取付部品代:3,800円
- 本体価格:34,800円
我輩の場合、”キャリアに穴を開けたくなかった”ため、別途自分で取り付けられそうな部品をホームセンターで探してきてキャリアにソーラーパネルを取り付けるための”土台”を作りました。
その部品代が余計に3,800円ほどかかっています。本体の料金も含めると、トータル58,400円ですね。
Jackery SolarSaga 100 Primeを実装して気付いた注意点
実際に取付けてみないとなかなかわからない注意点。我輩の場合は”未加工”で取り付けたので、実際の使用とは異なる現象は少なからず出てきています。
「説明書通りに付けるのが無難」
なのかもしれませんね(^^;)←※だって穴開けたくなかったんだもん。。。
さてさて、実装してみて感じた注意点をまとめていますので、参考にしていただければ幸いです。
Jackery全ての製品にはそのまま使えない?アクセサリーの必要性
すでにJackeryポータブル電源をお持ちで、その後に100 Primeの実装をお考えの方に注意点があります。
この製品は、すべてのJackery製品に対応しているわけではないということ。
だから、本体への差込口のプラグ部分が急製品を合っていない場合があります。
我輩が持っているのは「Jackeryポータブル電源708」だったので、そのままグサッとささらなかったんです(泣)
どうやら”変換プラグ”が必要とのことで。
別途アクセサリーを購入しなければなりませんでした。(2,999円税込)
Plusシリーズであればそのまま差し込めるそうです。せっかく実装していざ充電開始のときに
「え!?合わないじゃん!!」
とならないよう、ご注意くださいね。
ルーフレール未装着車への実装で未加工での取付には注意が必要
我輩のように、ルーフレールやキャリアに穴を開けたくない方にとっては、
「どうやって取付けよう?」
と、四苦八苦するかもしれません。我輩もその一人。
ホームセンターを周回ながら部品を見つつ、INNOのキャリアに合いそうな部品を物色しました。
ソーラーパネルは車外に取り付けるものだから、ある程度頑丈に取り付けないといけません。
取付けのポイントは、以下の通りです。
でしょうか。
実際に、半年くらい経過してきたら、ネジが少しずつサビてきています。
キャリアに穴を開けて取り付けるときも、開けた穴に錆止め剤は塗っておきましょうね。
Jackery Solar Saga 100 Prime実装後に感じる風切り音
今回、我輩はスペーシアに取り付けたわけですが、その前に乗っていたタントからの移し替えた形となっています。
取付け方は同じ。
でも、タントでは感じなかった”風切り音”が少々気になる形となっています。
実際に高速道路に乗ってみて、時速80km/hで走行してみたら、
「んー。。。ちょっとうるさいかも」
となりました。これは、おそらく天井からの「高さ」が関係しているようです。
タントの天井と、スペーシアの天井はちょっと違っていて、タントはほぼ平らなのに対し、スペーシアは少し丸みを帯びています。
だから、同じ取り付け方ではソーラーパネルとの高さがタントよりも狭いんです。
タントではあまり”風きり音”は気にならなかったこともあり、「天井とソーラーパネルとの間にはある程度の高さが必要」なんだと思います。
Jackery SolarSaga 100 Primeを実装して検証してみた感想
それでは、我輩の車中泊生活の中で、実際に日常で使ってみてどうなのか。というレビューを具体的にまとめています。
取付を検討されている方は参考にしてみてください。
車中泊生活の日常での100Primeの使い方
ポータブル電源は基本的に車内に滞在している時間帯、いわゆる日が暮れてから夜に使用しています。
- スマホやノートPCの充電
- 照明器具の充電
- 電子タバコの充電
- 小型炊飯器など食事をするときに使用する電子調理器
- 換気扇や扇風機
など、日によって様々で、ほぼ毎日ポータブル電源から電力を得て車内で過ごしています。
で、仕事に行くとき100 Prime の電源コードを差し込んでおくんです。
仕事が終わるころにはフル充電できているので、またその使用する感じです。だから、100Primeを実装してからはほぼ自宅で充電する必要がなくなりましたね(^^)
ただ、夏場はね。昼間はこの方法で充電できないんですよ。
夏場の車内はかなり高温になるので。ポータブル電源はクーラーBOXの中で安置されています。
高温中の充電はこしょうの原因になってしまうので注意しましょうね。
我輩も夏場はかなり気を使います。自宅にいるときは自宅の中に持ち込んで、車内に置きっぱなしの状態を避けるようにしています。
クーラーBOXにいれておけばOK?いやいや、気や澄め程度でしょう。
車載冷蔵庫ほしいな。。。(ポータブル電源をいれるんじゃないよ?)
やはり天候に左右されてまう太陽光発電
ソーラーパネルは太陽光発電なので、やはり充電量は天候に左右されてしまいます。
- 朝早く&夕方だと電力は落ちる(20~30Wくらい)
- 曇ると発電量が落ちる(30~50Wくらい)
となってしまいます。我輩が見た感じだとMAX83Wくらいですね。100Wは見たことないです。
DC12Vのシガーライターケーブルからの充電とそう変わらない発電量なわけですが、シガーライターケーブルからの充電は、カーバッテリーへ負担をかけてしまうでしょ?
その結果、カーバッテリーの寿命を縮めてしまうことになるので、無害な太陽光の方がエンジンをかけてなくても良い分優れた製品ではと感じています。
Jackery SolarSaga 100 Primeに合った車中泊ポータブル電源は?
それでは、この100 Primeに最適なポータブル電源は内を選べば良いのか。実際ね、我輩の「708」は別売りのアクセサリーが必要だったわけで。
まだ、ポータブル電源を持っていない方であれば、後悔のないよう選んでほしいんです。ポータブル電源を選ぶポイントは以下にまとめておきます。
これが、ポータブル電源を選ぶポイントです。
この3つのポイントを踏まえた、おすすめのJackeryポータブル電源をご紹介しますので、参考にしてください。
Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime セット
2024年8月に新発売された100Primeとセットになったポータブル電源セットです。本体である「600 Plus」の性能は以下の通りです。
もちろん、選ぶポイントで取り上げた内容も満たしています。この600Plusは軽量コンパクトな中容量モデルで、大きさ約300×219×197mm、重さ約7.3kgと女性でも手軽に持ち運びができる大きさ&重さです。
かさばらないので軽自動車で車中泊されている方にピッタリなサイズ。
定格出力も800Wあるから「電気ケトル」や「IH調理器」、「電気ストーブ」も稼働可能なので、車中泊の楽しみが増えるおすすめの一品です(^^)
くわしく知りたい方は以下の公式サイトからご覧ください♪
Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime セット
Jackery ポータブル電源 1000 Plus
Jackeryの中の人気シリーズ”Plusシリーズ”で、軽自動車での車中泊でギリ積み込める大きさではないでしょうか。
※基本、軽自動車での車中泊を想定していてごめんなさい(^^;)
この1000 Pusの性能は以下の通りです。
これもモチノロンで選ぶポイントも抑えた人気のPilesシリーズ。この製品の一番の魅力は、「定格出力」です。
2000Wの定格出力があるので、高出力家電である「電子レンジ」や「ホットプレート」なんかも車内で使用ができるようになります。
「ほぼすべての家電製品が使えるようになる」
ことはすげーってなりません?※我輩だけ?
そして、拡張機能もあるので、ようりょ不足を感じたら、別売りの”拡張用バッテリー”を購入して繋げれば、容量を最大5kWまで増やすことができるんです。
ホントにマジ高性能!!
ま、普通に1264Whの大容量ポータブル電源なので、普通に使用しても恐らく2泊3日車中泊できるんじゃないかと思います。おすすめ!!
くわしく知りたい方は下記の公式サイトからご覧ください♪
Jackery ポータブル電源 1000 Plus | リン酸鉄&超急速充電